いなべの奇祭、八幡祭。
- Written by
-
グリーンクリエイティブいなべ 加藤 生真
- Photo by
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浦田貴秀
いなべ市在住の写真家/ビデオグラファー
感性に訴えかけるような写真は、見る人の想像を掻き立て、温度・音・感情までも感じさせる。
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- #文化
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真夏の阿下喜(アゲキ)に響き渡るサンヨ、サンヨの掛け声。
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いなべを代表する祭のひとつ、阿下喜地区の大西神社を中心として行われる八幡祭 (はちまんまつり)は100年以上続くいなべ市指定無形民俗文化財の歴史ある伝統行事。
200人近い吊り手の男衆が神輿を担いで、「サンヨ!サンヨ!」の掛け声と共に、昼間から夜まで阿下喜のまちを練り歩く。
まさに阿下喜のまちが一番熱く盛り上がる夏の風物詩だ。
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大西神社を出た神輿が阿下喜の街中を縦横無尽に駆け巡る。
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祭の見どころのひとつは、通りに建てられた屋形を神輿が通過するとき。
一度屋形を通過した神輿は戻ることができない。
神輿を揺らしながら屋形を越えるか越えないかの駆け引きを何度も繰り返す様は掛け声も一際大きくなり、熱く盛り上がる。
夜になると見物客が増え、祭の雰囲気がより一層際立つ。
太鼓や鉦の音が鳴り響き、異日常となる阿下喜の街並は
普段、多くの車が行き交う本町通が歩行者天国となり、夏祭りには欠かせない屋台や浴衣姿の人たちで溢れる。
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賑やかな本町通とは対照的に、大西神社の参道、西町通は自宅の玄関先に掲げられた御神燈が照らされてどこか懐かしい風景が残る。
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祭のクライマックスは22時ごろ。
大西神社に戻った神輿が神社の境内をぐるぐると回り
今か今かと拝殿に還御される瞬間を待ち望む見物客。
限界に達した担ぎ手の表情がこの祭の凄まじさを物語っている。
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ぜひこの夏は阿下喜の八幡祭の熱気を自身の肌で感じてほしい。
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今夏の開催日は2024年7月27日(土)
<スケジュール>
14:30 神輿渡御 昼の部 開始
(14:30 大西神社 → 16:30 お旅所)
20:00 神輿渡御 夜の部 開始
(20:00 お旅所 → 22:00 大西神社)
いなべ阿下喜ベース内にある「AGEKI BASE HOTEL」に泊まってゆっくり見物するのもおすすめです。
詳しくは下記記事を参考にしてください。
※祭当日の駐車場は台数に限りがありますので、公共交通機関でのお越しがおすすめです。
会場までは三岐鉄道北勢線の終着駅、阿下喜駅からすぐ。
詳しくは下記記事を参考にしてください。
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