世代がつなぐ「いなべ石榑茶」
- Written by
- グリーンクリエイティブいなべ 荒木愛美
- Photo by
-
浦田貴秀
いなべ市在住の写真家/ビデオグラファー
感性に訴えかけるような写真は、見る人の想像を掻き立て、温度・音・感情までも感じさせる。
- #茶
- #伝統
- #食
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いなべの特産の1つに「お茶」がある。
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山が恵む「湧水」と、地域特有の寒暖差で育まれるコクの深い石榑(いしぐれ)茶だ。
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産地の鈴鹿山脈・石榑峠の麓には100年以上の歴史を重ねた茶畑や茶屋が並び、栽培から製造、販売までを一貫して行っている。
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全国的に高齢化が問題視される中、石榑地区では世代交代が行われ次々と新しい風が吹いている。
「お茶をもっと気軽に楽しんでほしい」と話すのは「マル信緑香園」の伊藤典明さん。
2022年の秋、ここ石榑の地で、直販所に「茶カフェ」を併設した店舗をオープン。
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「ちょっとお茶しよ」を形にした茶カフェでは、茶畑を眺めながら、さまざまなお茶をはじめ、茶農家ならではのこだわりスイーツが楽しめる。
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まさに温故知新。新しいことに挑戦できるのは伝統があるからこそ。
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毎日の暮らしに届く「お茶」は、100 年経ったいまも変わらず、ていねいに育まれる。
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お茶に親しむ文化を後世へ
現代、お茶との距離が、案外遠いように感じる。
お茶の魅力に触れる機会も減り、茶葉からお茶を淹れる日常も少なくなってきている。
そんな中、地域に根ざしたお茶農家が残るこの地域では、改めてその魅力に触れてもらうイベント「茶日和(ちゃびより)」を随時開催している。
お茶との距離をもっと近くに。
そして、日常にほっと一息、お茶をゆっくり味わう時間を。
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いなべ石榑茶を使ったさまざまな商品開発も進み、各所で手に取ることができる。
おみやげとして、ぜひこの地の茶文化を持ち帰ってもらいたい。
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上記商品は、マル信緑香園の他、にぎわいの森「inabe’s Shop」などで購入可能。
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石榑地区のお茶農家それぞれに、こだわりあるお茶を製造-販売されています。ぜひ巡って、お気に入りのお茶を見つけてください。
茶MAP LINK
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いなべ石榑茶 新茶の茶摘み体験
日時:2024年5月9日(木)/12日(日)
いなべ市の石榑(いしぐれ)地区は古くからのお茶の産地。この地域で作られたお茶は「石榑茶」と呼ばれています。
この地で140年以上お茶の生産をされてきた「マル信緑香園」にて、新茶の茶摘み体験を実施します。
※外部申し込みページに移動します。
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マル信緑香園
- 住所
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いなべ市大安町石榑南2221-2
- WEB
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公式サイト
- Isntagram
- @marushin.ryokkouen
- TEL
- 0594-78-0027
- その他
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定休日:水曜日・年末年始
営業時間:9:00~17:00
(16:00オーダーストップ)
駐車場:有り
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