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藤原養鱒場(鱒乃家)

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2024.05.25

50年ほど前、山深く電気も通っていなかった藤原岳の麓を切り開いて作られた、藤原養鱒場。
たくさんの木々に囲まれ、大自然の中で釣りを楽しむことができる。

石灰山である藤原岳の湧き水には、カルシウムが豊富に含まれ、不思議なことに年中変わらず12〜13度の一定水温で保たれている。
この湧き水で育った鱒は、甘みを帯び川魚特有の泥臭さを一切感じない。

ニジマスやアマゴはもちろん、イワナに鯉などが、澄んだ清らかな水で悠々と泳ぐ。

竹でできた手づくりの釣竿を借り、餌を付けて後は鱒が食らい付くタイミングで引き上げるだけ。
釣りを経験したことのない人や、小さな子どもでも十分に楽しむことができる。

「釣った分だけ食す」のが、ここのルール。
お会計も、釣った分だけ。

その場で食べることが出来る食事処「鱒乃家」も隣接しているので、ぜひ釣りたての美味しさを味わって欲しい。
もちろん、釣った魚を持ち帰り、キャンプやBBQで楽しむのも良し。

手際よく下処理をしてくれる、藤原養鱒場 代表の鹿島さん。
湧き水で締めた鱒の刺身は、歯応えがたまらない。

ぜひ、一度味わって欲しいのは鱒の塩焼き。
塩焼きにする鱒は腹を裂かず、エラからハラワタをとる下処理が鱒乃家流。
昭和の雰囲気漂う趣ある店内で、七輪で自ら炭焼きして食べることができる。

鱒のフライも絶品だ。
フライの場合は骨抜きの処理までしてもらえるので、そのままかぶりつくことが出来る。
さくさくした衣と、口いっぱいに広がる鱒の甘みがたまらない。

ここの環境は、養鱒にはもちろん、本来この地に住む魚を保全する活動にも非常に適しているそうだ。
「地域と連携し、これからもこの場所と魚たちをずっと守り続けていきたい」と話す鹿島さん。

美味しい
楽しい
その背景には、その場をつくり守っている人がいるということを改めて感じ、鹿島さんの想いに触れたからこそ、この場所がさらに好きになった。

記事を書いてくれた人:
グリーンクリエイティブいなべ 荒木愛美
写真を撮ってくれた人:

浦田貴秀
いなべ市在住の写真家/ビデオグラファー
感性に訴えかけるような写真は、見る人の想像を掻き立て、温度・音・感情までも感じさせる。

インフォメーション

藤原養鱒場(鱒乃家)

住所:三重県いなべ市藤原町山口2178

営業時間:10:00~15:00(入場は14:00まで)
定休日:火曜日(臨時休業あり)
駐車場:有り

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