~後編~ 季節を彩る境内で、風車に吹かれて叶いの神社「金井神社」
- Written by
- 神谷かなこ

後編では権禰宜の小野さんを案内人に迎え金井神社の数々の魅力を紹介する。

早期に花手水を始めた金井神社、コロナウイルス感染拡大防止のため、柄杓を取り除き手水鉢の花を飾ったところが始まりだ。四季折々の花は地元や親戚からの授かり物。夏になると毎日花を変え、訪れるたびに違う表情を見せる。

目次
願いを叶える風車

風でコロナを吹き飛ばそうとはじめた風車。人々の願いを乗せた風車が境内でくるくると美しくまわる。
風車を飾ったこの木の囲いは、小野夫妻の手作り。個室ブースのような形をしているのは、「訪れた時にその風景の中に入り込んでいただきたい」から。子どもも大人も特別な空間に浸れることだろう。
ハート型のお守りは身につけて持ち歩きたい

古くから「猪目」と呼ばれ拝殿などにも使われる「ハート型」をしたお守り「叶守」。
「元々お守りは身につけるものでした。身につけて持ち歩けるチャームのようなイメージで作りました」。
きつねに金魚、風車。おみくじにも目移り
おみくじも目移りしそうなほどほどさまざまな種類がそろう。不定期で種類が変わることから、訪れるたびに楽しみがある。



家に持ち帰ってお土産代わりにもなるおみくじは、この日の思い出になること間違いなしだ。
華やかな御朱印は権禰宜小野さんのオリジナル

金井神社では、各月の季節に合わせた御朱印を受けられる。お正月は伊勢海老、2月は梅など毎月変わる華やかな直書きの御朱印は、コレクションする人も多いのだとか。

御朱印帳もオリジナルで、合祀した3社の社紋が入っている。これを機に御朱印集めを始めたという人も。御朱印には日付が入るため「思い出になって良い」との声が聞こえるそう。華やかな御朱印を集めれば、その時の記憶が鮮やかに甦ることだろう。
季節ごとに風景を変える境内を楽しむ

大晦日から新年3日までの奉納行燈と竹あかりの点灯があり厳かな雰囲気が神社を包む。

4月~5月末までの期間に500匹の「鯉のぼり」が境内を飾る。カラフルな鯉のぼりが、子どもたちの健やかな成長を願って、風にのって泳ぐ姿と訪れる子どもたちの姿がなんともかわいい景色を作り出す。両脇には絵馬に代わる「かない風車」も飾られ、爽やかな風が通り抜ける参道を抜けて参拝することができます。

6月から9月中旬には「かない風鈴」が飾られる。涼を呼ぶ風鈴と願い事が書かれた短冊が風に揺れ、願いを遠くの遠くの遠くまで届けてくれそうだ。
地元の人々を守ってきた氏神様の神事

金井神社では年間を通してお祭りがある。
毎月1、15日は月次祭、2月建国際、春分祭、3月祈念祭、4月稲荷大祭、7月いもち祭、8月中元祭、10月御例祭、11月新嘗祭、12月山神祭、大祓。
地元の人の大切なお祭りだが、参拝者も参加できる。氏神様の儀式に参加して古くから続く地域の信仰を体感するのも良いだろう。
願いが叶ったとの喜びの声が絶えない「叶」の宮さん。まずは拝殿でお参りし、それから美しい境内を存分に味わって欲しい。
土日連休になるとキッチンカーが並び、休憩の椅子なども広げられるので、ここを目的地にのんびりと休日を過ごしてはいかがだろうか。
くるくると回る風車を眺め、願いを風に乗せて季節の彩の中入り込みたい。

Written by 神谷かなこ
新聞記者を経て取材・執筆業、出版社等で雑誌やwebメディア企画取材、書籍編集協力。
「歴史・文化・先人の知恵を次世代に繋げる」ことをテーマに、地方創生や伝統継承などの取材を重ねる。
いなべ市藤原町出身。
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金井神社
- 住所
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いなべ市員弁町北金井911
- WEB
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公式サイト
- Isntagram
- @kanaijinjya
- TEL
- 0594−88−5588
- 定休日
- 無し
- 営業時間
- 9:00~15:00
- 駐車場
- 有り
- その他
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(御朱印)
時間:午前9時~午後15時
曜日:
月、木、金、土、日曜日は御朱印帳への直接のお書入れ
火、水曜日は書置き(和紙に書いた状態)でのお授けのみ。