暮らしから紡ぐ旅のガイド。いなべ暮らしを旅する。

  1. 風景
  2. 食
  3. 文化
  4. 遊び
  5. 宿
  • 食

山が寄り添うドイツパンの店 フライベッカーハウス/Freibäckerhaus

Written by
グリーンクリエイティブいなべ 荒木愛美
  • #食
  • #パン

“いなべらしい暮らし方” のひとつを体現し、日々の循環を感じることができるドイツパンの店「フライベッカーハウス」。
店のテラスからは、花の百名山でもある藤原岳と田園風景が一望できる。

鈴鹿山脈の麓、同カンパニーの「八風農園」が、自然の力に寄り添い育てた「ライ麦」や「古代小麦」をメインに、毎日使う分だけオーストリア産の石臼で自家製粉。
挽きたての全粒粉をふんだんに使用し、本場の製法で焼くドイツパンは、噛めば噛むほどに麦の味を堪能できる。

酵母にもこだわり、ドイツで修行した店主ならではの本格的なドイツパンが所狭しと並ぶ。

フライベッカーハウスの店下には、八風農園の出荷所や鶏小屋があり、ドイツの風を感じながらも、しっかりとこの土地とのつながりを感じることができる。

八風農園のフレッシュな野菜を挟んだサンドウィッチや、旬の野菜を使用したスープなどはイートインができるので、旅のはじまりの朝、もしくは、少し遅く起きた朝にはブランチで。
山々と向き合いながら、テラス席でぜひ出発前のひと時を過ごしてもらいたい。

春は芽吹き。
目の前に佇む藤原岳は、山桜の淡いピンクと新緑のフレッシュなグリーンで見事に彩られる。
秋は紅葉で染まり、冬は美しい雪化粧を纏う。

山が寄り添い、また、山に寄り添う。
自然と人が共に生きる暮らしを間近に感じながら、この地の恵みをいただくことの豊かさたるや。

晴れた空の下、そんなことを想いながら山に向かってパンを掲げてみる。

店内では、八風農園の野菜をはじめ、鶏「八風こっこ」の卵、店主おすすめの「自然派ワイン」や焼き菓子なども買うことができるので、旅のお土産にもぜひ。

そして、次の旅路の道標に。

フライベッカーハウスのドイツパンはnordでもたのしむことができます。
2024.4.1