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心を奪う、野菜のおいしさ レストラン&カフェ「イシオノ」

written by
かみやかなこ
photo by
八木萌子
  • #素材
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自家栽培や友人が作った野菜、うりぼうなど地元で仕入れた食材……。店主が信頼する人の手を通ってできた食材を使った料理を口にすると、まず、野菜の濃厚な味わいに驚くことだろう。
店主の仲西さんは、20代の頃、野菜のおいしさに目覚めて以来、素材のおいしさを追求し続け、2013年にレストラン&カフェ「イシオノ」を開いた。魚料理や肉料理のほか、パスタ、ときにはカレーなどで旬の素材を味わえるレストラン&カフェだ。
食材の個性を活かし、店主の腕でハッとする一皿ができあがる。旬の味を口に入れ素材のおいしさを体感してみるのはいかがだろうか。

野菜のおいしさに目覚めた20代

仲西さんは東京で働いた野菜料理のお店で、野菜のおいしさに目覚めた

店主の仲西一郎さんは東員町出身。大学卒業後沖縄に移住し、25歳ごろ東京の洋食店の厨房で働いたのち、有機野菜の八百屋を経営する店主が玄米と一汁三菜を提供する店で働き始めた。
この店との出会いが今後の人生に大きく影響することになる。

「にんじんやキャベツなど野菜を食べた時に、全然違うやん!と。嫌味がない味で驚きました。キャベツをおかわりしたいというお客さんもいましたね」。
その時に、おいしい野菜はまったく味が違うと知ったのだ。

「店主が面白い人でした。1970代にアメリカで、ヒッピーが野菜を売っているのを見たそうです。これを、東京でやろうと1975年に農薬を使わない野菜を使った八百屋をオープンしたそうです」。

その店で働き、野菜のおいしさや店主の哲学を学び6年ほど修行した仲西さん。
2013年、33歳の時に三重県に戻り津のテナントで高校時代から一緒にいる裕佳さんと夫婦でレストラン&カフェ「イシオノ」をオープンした。

「七栗ファーム」で畑を借り、生き方としての農家を選んだ七栗さんに畑を教わりながら、お店で野菜を提供した。

2019年 いなべ市にイシオノを移転

真っ白な外観、夏には前の小川で蛍が飛び交い、石亀が歩く

子どもが産まれ地元に戻ろうと思った時、東員町に隣接するいなべ市員弁町を通った時に良い場所が目に止まった。「あんな場所で店ができたらな」と思っていたところ、売地となりすぐに決め2019年に移転。

真っ白な外観の店舗の周りには、レモン、甘夏、あけび、いちじくがなり、夏には前の小川で蛍が飛び交い石亀が歩く。
まだ守られている自然がある。この場所を「隙間な自然」と仲西さんは呼んでいる。
そして、少し歩いて畑がある。そこで野菜を育てている。

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2026.4.17